ぎたすけ
たけしゃん
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PLEK(プレック)とは
PLEKとはギターのネックや指板の状態などを診断する機能とフレットのすり合わせなどの精密作業を行える機械です。
最近ではギターメーカーや大手楽器店で、PLEKを導入しているところが大分多くなりました。
ギターの調整はかなり精密な作業なので、診断や精密作業を自動化することで作業の精度は格段に上がりそうですよね。
Sleek Eliteの方にお話しを伺ったときも
職人さん
…と仰ってました。
ぎたすけ
たけしゃん
さて、実際の流れですが、PLEKにギターを設置して診断開始するとPCのソフトウェアに状態が数値化されて表示されます。
12Fの弦高
3弦の各フレットの高さや弦高など
ぎたすけ
たけしゃん
PLEKの数値を基にリペアマンの方と調整内容を一緒に検討します。
数値を基に説明してもらうと、素人の僕でもやること・やれることが普通に理解できたので数値で見える化されてるってすごいなと思いました。
なお、PLEKで主に診断できる内容は以下の9つ。
- ネック、トラスロッドの状態
- フレットの高さ、形状
- ネックの反り具合
- ビビりの発生量
- ナット、ブリッジサドルの高さ
- フレット位置、フレット浮きなどの異常
- スケール及び弦間
- 張られてる弦の振動量
- 弦の振動によって生じるネックの変化
また、PLEKはフレットのすり合わせやナットの製作といった精密作業を実施することも可能。
※PLEKでフレットすり合わせ中。削る音が鳴ってる…
事前にPLEKでシミュレーションしたフレットすり合わせ後の各弦の予測値なども見れます。技術の進歩ってすごいですね…。
ちなみにPLEKのソフトウェア内で顧客管理できるようになっているので、どのような状態から、どんな調整したのかという記録が残ります。
なので、1回持っていて調整内容を話し合って対応してもらえば、次回からは「前回と同じでお願いします」で話が通じるのも良いですね。
次章では実際に僕のGibson J-45を調整してもらった流れをご紹介していきます。
調整してもらったら、別のギターかと思うくらいにすんごい弾きやすくなりました!
PLEKを使った調整の流れ
僕のギター調整は以下の流れで行われました。
- PLEKで測定
- トラスロッドの調整
- PLEKで再測定
- フレットのすり合わせ
- PLEKで再測定
- ナット、サドルの調整
- PLEKで再測定
- 微調整
- 完了!
作業時間は2時間半くらいでした。
写真撮ったり、説明してもらいながらやったので、実際はもうちょっと早いかもしれません。
まずはPLEKで測定してみたところ、フレットの減りとかネックの反りなどでローフレット側にビビりや音の詰まりが起きそうなところが結構ありました。
上図は各弦と各フレットの状態一覧。黄色部分がビビりや詰まりが起きそうなところです。1・3・4弦あたりが多いですね。
軽度なものが多く、トラスロッドの調整だけで大部分は対応できそうと提案いただきました。
一方でトラスロッド調整すると、17F以降で黄色になるものが増えそう…とシミュレーション画面付きで説明してもらいました。
そして、トラスロッド調整した後の数値がこちら。
事前に説明いただいた通りでローフレット側は黄色が大分減り、17F以降で黄色が増えましたね。
ここから、黄色になっている部分を減らすためにはフレットのすり合わせが必要とのことでした。
一方で、この程度であれば演奏していて特に問題はなさそう。
また、17F以降はアコギで押弦することが基本ないと思うので、フレットすり合わせの費用をかけてまで直すかは正直個人の好みかなというお話でした。
こういった説明をデータ付きでしてもらえると、色々判断しやすいので非常に助かりますね。
実際にフレットすり合わせを行ったときのシミュレーションなども見せていただき…今回は検証も兼ねていたので、フレットすり合わせもお願いしました。
フレットのすり合わせ終了後にナット・サドルの状態をPLEKで計測した数値から確認します。
ここから、大体どこをどれくらい削るかを決めて調整を行います。
ナット・サドルの削りは手作業で職人さんが実施されていました。何回かPLEKで測定して状態を確認しながら、丁寧に作業を進められていました。
実際に調整前と調整後の測定値を比較すると…
調整前
調整後
調整後はわかりやすく、黄色部分がなくなりました。
実際に弾いてみると、ローコード中心に軽く押さえても押弦できるようになりました。
弾いていて、左手が非常に楽です。
ぎたすけ
たけしゃん
Sleek Eliteの方も仰ってましたが、PLEKで状態を可視化できると調整内容の話し合いが楽です。
職人さんから見た優れた調整とプレイヤーの好みに合わせた調整は、必ずしも同一というわけではないですからね。
調整してもらった内容が可視化されてわかっていれば、自分の好みの調整自体もわかりやすくなります。
数値で見れるというのはリペアマン、プレイヤーの双方にとっても非常に大きなメリットですね。
ギターを調整に出したことがない人は、ぜひ一度PLEKで診断してもらうと良いですよ。色々とわかります。
Sleek Eliteの料金・店舗情報
今回、PLEKを使った調整をしていただいたSleek Eliteさんは東京メトロ方南町駅から歩いて10~15分のところにあります。
各種、代表的な調整作業の料金表は下記の通り。
項目 | 費用(税込) |
スキャン・調整のみ | 2,750円 |
調整およびすり合わせ | 14,300円 |
Nut作成 | 5,500円 |
指板修正 | 16,500円 |
リフレット | 44,000円~ |
※Sleek Elite公式ページ(2021.01の情報)より
PLEKがある分、他社よりちょっと高いのかなと思っていたのですが、標準的な金額ですね。
「スキャン・調整のみ」はスキャンしてトラスロッド、ナットの高さ、ブリッジの高さ調整のみで対応した場合になります。
そこまで、やってもらって2,750円(税込)はすごく良いですよね。
ツアー前などに必ず持ってくる方も結構いるそうです。
ただし、人気でめちゃくちゃ混んでます。
僕も調整・取材の申し込みしたときは2か月待ちでした。
ただ、初回で調整内容などが決まれば、2回目からは預けるだけで済んだりするので、そんなに待ち時間がかかるわけでもなさそうです。
初回の方は事前にメールで問合せてみると良いでしょう。
店舗情報
- 住所:〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2丁目15-5
- 電話:03-6383-2968
- Mail:sleekelite@muf.biglobe.ne.jp
- 公式HP
まとめ
- 東京の方南町にあるSleek EliteさんでPLEKを使った楽器調整を受けられる
- PLEKはギターの状態を診断、精密な調整作業を行える機械
- PLEKを使った調整はプレイヤー側も数値でギターの状態が見えるのでわかりやすい
ぎたすけ
たけしゃん
PLEKを使った調整をしてくれるSleek Eliteさんについての記事でした!
数値になって、色んな面が見えるとわかりやすく良いですね。
自分の楽器なので、理解はしておきたいですからね。
PLEKでの調整をお願いすると、自身のギターのことを色々と知ることができます。
ギターを調整に出したことがない人は特におすすめのお店です!
店舗情報
- 住所:〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2丁目15-5
- 電話:03-6383-2968
- Mail:sleekelite@muf.biglobe.ne.jp
- 公式HP
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