ぎたすけ
たけしゃん
モニターとして利用させてもらって、僕の曲を編曲してもらいました。
弾き語りのデモ音源
アレンジしてもらった音源
記事後半の<Super dolphinで実際に編曲してもらった>で完成版ができるまでの工程や費用を解説しています。
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Super dolphinとは
対応範囲 | 編曲 ※MIXは含まない |
価格(税込) | 88,000円 |
曲の権利 | ほぼ譲渡 |
発注後のキャンセル | 可能 ※手数料 3,300円 |
Super dolphinはFrekulを運用しているワールドスケープが立ち上げた匿名の編曲家チームです。
匿名編曲家チームですが、参画されている方は第一線の編曲家です。
なぜ匿名で参画するのか?というと、下記の理由があります。
- 匿名なので自身のブランディングを意識する必要がない
- チームなので受ける仕事内容・時期を選べる
- 依頼者と個別やり取りの必要がない(スタッフが仲介する)
依頼者と個別やり取りが必要ないのは大きいと思いますね。
C to Cだと本当に色んな人がいるので、調整・交渉で難航することが多いんですよね。
そのため、企業から仕事を受注できている人は個人のアマチュアからの仕事はあまり受けなくなるものです。
たけしゃん
とはいえ、音楽業界は歌ってみたやVtuberなど、発注者が個人の市場が飛躍的に拡大しています。
そこで双方を仲介するために生まれた新しい仕組みがSuper dolphinというわけですね。
Super dolphinは発注するシンガーソングライター側にも非常にメリットがあるサービスなので期待できますね。
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シンガーソングライターが編曲依頼する流れ
まずはシンガーソングライターが曲を作って、編曲完成するまでの流れを見てましょう。
メロディー、歌詞を作って、曲を完成させる
作った曲をスマホに録音。DAWでちゃんとデモを作れるとベスト
編曲してくれる人を探す。知人に頼むか、ココナラで探すのが主流
編曲家さんと依頼内容・金額・制作物の権利など調整して正式に発注
本格的に詰める前のラフアレンジをもらって、方向性を再確認
編曲された音源が納品される。修正は契約内容に沿って有料・無料が変わる
僕がこれまで依頼してきた経験だと、流れはこのパターンですね。
最近は発注価格が安いモノ中心にラフアレンジはないパターンが多いみたいです。
そして発注前のイメージすりあわせでは、下記のようなヒアリングがあります。
例えば…
- 楽器は打ち込みでOKか(主にギター)
- イメージに近い楽曲はどれか
- 楽器の構成はどんなふうにしたいか
予算が潤沢に用意できる場合は細かくヒアリングしてもらえますし、抽象的な内容からイメージを作ってくれたりします。
一方で低予算だと、受注側もヒアリングに工数かけられないので「具体的に指示をくれ」という話になりますね。
そのため、安くなるほどに発注側も制作経験や編曲知識がないと辛くなっていきます。
たけしゃん
本記事で紹介するSuper dolphinは、契約の細かい条件はあらかじめ決まっています。
そのため、発注経験がない人からすると迷う点が少ないです。
また、イメージのすり合わせなど仕様調整は運営するワールドスケープのスタッフさんを経由してやりとりします。
制作案件では発注者側に知識・経験があまりない場合、仲介に誰かいたほうが絶対安全です。
Super dolphinの場合は下記の3点により、トラブルが起こることはほとんどないかなと思いました。
- 契約の条件が基本決まっている
- イメージのすり合わせは仲介がいる
- 発注後のキャンセル可能(手数料3,300円)
発注側が個人かつ制作未経験でも、依頼しやすい仕組みになっています。
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クラウドソーシングとの比較
Super dolphin | クラウド ソーシング | |
相場価格 | 88,000円 | 55,000円 |
曲の権利 | ほぼ譲渡 | ほぼ譲渡が多い |
発注後の キャンセル | 可能 ※3,300円 | 出品者による ※基本不可 |
交渉 | 仲介 | 直接 |
Super dolphinとココナラなどのクラウドソーシング系サービスを比較してみましょう。
たけしゃん
Super dolphinは発注経験がない人でもリスクが低いのが強みですね。
やり取りは仲介のスタッフがいる上にイメージ通りのものができなかった場合にキャンセルもできます。
キャンセル時の金銭リスクをワールドスケープが背負うので、仲介のスタッフもしっかり調整してくれるはずです。
対して、ココナラなどのクラウドソーシングは安いのが強みですね。
編曲だけなら5万円くらいが相場で、MIX込みで7~8万円ってところです。
発注経験があって、自身でイメージをちゃんと言語化して伝えられる人ならココナラでいいのではないかと感じます。
あとはSuper dolphinに参画する編曲家さんのクオリティ次第ですね。
第一線の編曲家さんが参画となっており、それなら88,000円という価格帯は大分安いとは思います。
とはいえ、匿名なので発注者側からすると相場的に安いか高いか判断しようがありません。
もっと公式サイトに完成した楽曲が色々と公開されないと何とも言えないですね。
たけしゃん
アレンジしてもらった楽曲
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Super dolphinで実際に編曲してもらった
実際にモニター利用として、Super doplphinで編曲してもらいました。
その楽曲でリリックビデオを作ってYouTubeにアップしたので、そこまでの過程と費用を解説していきます。
完成版
まず、工程と費用をまとめると以下の通りでした。
工程 | 費用(税込) |
編曲(Super dolphin) | 88,000円 |
レコーディング (スタジオノア) | スタジオ代:7,920円 エンジニア費:9,486円 |
ミックス(知人に依頼) | 15,180円 |
MV制作(ココナラ) | 24,701円 |
合計額 | 145,287円 |
これだけ見ると、やっぱり結構いきますね。
一方で人によっては削減できる費用も多いかなとも思います。
例えば、普段の僕で言うと家で歌録りするので、レコーディングにかかる費用は発生しません。
MVも全曲作るわけではないので、シンプルに音源作るだけなら編曲・MIXで103,180円でした。
ここからは上記表の各工程を掘り下げて解説していきます。
編曲
編曲はSuper dolphinにお願いしたので、その過程を書いていきます。
まずは会員登録を行います。
会員登録が済んだら、編曲相談の画面に進んでいきます。
「入力をはじめる」から、まずは曲の情報を入力します。
続いては、フルコーラスでメロディがわかるデモ音源をアップロードします。
BPMは一定でなくとも良いようです。ファイル形式はmp3/wav/m4aのいずれかなので、ほぼ問題ないでしょう。
また、歌詞がある場合は歌詞を入力します。ない場合は不要です。
メロディ音源のアップロードが完了したら、次は編曲のイメージが近い曲を入力します。
ここが一番重要かつ、大変な工程です。
ここで重要なのが、メロディが近い曲ではなく、楽器構成やリズムなどが近い曲を選ぶことです。
特にサウンド構成の希望が打ち込み系なのか、バンドサウンドなのかわかると良いですね。
ここまで終わると、最後はオンラインミーティングの予約になります。
ここまでで入力は終了です。
オンラインミーティング
続いて、オンラインミーティングです。
オンラインミーティングでは主に以下の項目についてお話しがありました。
- リリース予定の有無
- どういった曲にしたいか
- リスナーにどういった形で聴かせる予定か
- 歌詞の意図やイメージについて
- 参考曲の選出理由、ポイント
- 曲の構成、速さ、コード進行、間奏の尺などの変更可否
- 契約するかどうか
- 契約する場合はこの後の流れ
一番、話の中心になるのは楽曲の構成、使用する音色・楽器の編成についてです。
僕の場合は以下のデモ音源と参考曲を提示しました。
デモ音源
参考曲
- 誘惑/中田裕二
- 丸の内サディスティック/UNCHAIN
伝えた内容
- ドラム・ベースはバンドサウンド
- ウワモノはエレピ、ワウギター、オルガン系の音色が良い
- 構成、曲の速さ、コード進行は変更OKでお任せしたい
僕の曲はおしゃれ系で方向性も明確だったので、10分もかからず打ち合わせは終わりました。
普段は音色の方向性を決めるために一緒に色んな曲を聴いて話し合うので、1時間ちゃんとかかることが多いと仰ってました。
契約締結
オンライン打ち合わせで編曲を正式に依頼すると、数日後に下記のものがメールで送られてきます。
- オンライン打ち合わせの議事録
- 契約要項
- 支払の案内
- その他注意事項
契約要項には編曲に際して、「著作権法上の権利(著作権法第27条および第28条所定の各権利を含む)を譲渡します」と記載があります。
音楽だとサラッと「著作権は譲渡しますよ」と説明されるだけで終わることが多いですが、万が一揉めた際は譲渡の証跡がないと基本的に譲渡は認められません。
Super dolphinはこのあたりが明瞭になっているので安心ですね。
納品
入金が済んで編曲着手してから、約3週間で編曲した音源が送られてきます。
その際に入っているデータは以下の通りです。
- ラフミックスされた伴奏音源(ガイドメロあり)
- ラフミックスされた伴奏音源(ガイドメロなし)
受け取った伴奏を確認して、修正箇所があればデータ送付後7日以内に修正依頼をしましょう。
修正回数は無制限ですが、一度でまとめるようにお願いがあります。
修正なども終わったら、正式に納品されます。
たけしゃん
その際に入っているデータは以下の通りです。
- ラフミックスされた伴奏音源(ガイドメロあり)
- ラフミックスされた伴奏音源(ガイドメロなし)
- トラック別のパラデータ
- MIDI入力した全パートのMIDIファイル
パラでデータをもらえるのはありがたいですね。
ココナラだとパラ納品は5,000円くらいの有料オプションであることが多いです。
ちなみにラフミックスされた伴奏音源も付いてるので、自分で歌を追加してミックスすることもできます。
レコーディング
続いて、レコーディングです。
僕はいつも自宅で録ってますが、今回は誰でもやれるやり方にしたかったので「スタジオノア 代々木店」で録りました。
スタジオノア代々木店はレコーディング用に2部屋をリンクできる「2Rooms Link」というプランがあります。
オーディオインターフェイスやマイクなどは全て借りられるので、DAWがインストールされたPCを持って行けばOKです。
なおエンジニアはミックスと合わせて、知人の隼人さんにお願いしました。
3時間で交通費込み9,486円でした。
セッティングなどもすべてやってもらえたので、非常に楽でした。
僕はボーカル、コーラス録りで2時間、準備・片づけ1時間という分配で余裕を持って終わりました。
RECに慣れてない人はコーラスも録るなら4~5時間で予約したほうが良いです。
ミックス
続いて、ミックスです。
僕はRECのエンジニアもお願いした隼人さんにそのままミックスもお願いしました。
工程 | 費用(税込) |
ミックス | 10,780円 |
マスタリング | 2,200円 |
ボーカルエディット (ピッチ修正など) | 2,200円 ※2トラック分 |
合計額 | 15,180円 |
金額的にはココナラで誰か探す場合と同じくらいかなと思います。
Super dolphinはパラデータで納品されるので、そのままパラデータをギガファイルで送付するだけです。
ちなみにSuper dolphinはラフミックスされた伴奏音源も納品されるので、歌と伴奏のミックスを自分でやることも十分可能です。
参考ですが、僕が練習がてら自宅で歌を録って、自分でミックスした音源です。
YouTubeに上げる分にはこれでも全然問題ないレベルだと思います。
一方でストリーミング配信などにアップするならパラデータをエンジニアさんにミックスしてもらうほうが良いです。
MV制作(リリックビデオ)
僕はココナラで予算3万円で雰囲気的にあってる方を探して依頼しました。
制作にあたっては参考動画を提示して、「白黒を基調に文字の動きも割とシンプルなもの」というオーダーでお願いしました。
依頼から1週間ほどでハーフサイズの動画を見せていただき、イメージのすり合わせをした上で2週間で納品いただきました。
修正要望としてサビでのアニメーションを減らしてもらうように依頼をして、迅速に対応いただきました。
制作工程と予算は以上です!
今はココナラなどで探せば、簡単に良い人見つかるので便利ですね。
一方でココナラなどで探す以上は発注側の作品イメージがそれなりに明確になっていないといけません。
普段から色んな曲聴いたり、色んなMV見たりするのが大事だなと改めて感じました。
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Super dolphin まとめ
- Super dolphinはワールドスケープが運営する匿名の編曲家チーム
- 88,000円で編曲依頼可能。思っていた作品にならなかった場合はキャンセルもできる
- 編曲家とのやりとりはワールドスケープが仲介するので安心
ぎたすけ
たけしゃん
Super dolphinの紹介でした!
シンガーソングライターは編曲してくれる人を探すのが本当に大変なんですよね。
しかも、依頼する際も自身のイメージを上手く伝えられないと思い通りの作品にならないことも多いです。
Super dolphinのように仲介の方が調整してくれる仕組みはめちゃくちゃありがたいですね。
無料相談受付中!